平和・人権を守り、あらゆる差別をなくそう!
働く者のための働き方改革をすすめ、
すべての仲間と結集しよう!
第89回秋田県メーデーは、4月28日(土)を中心に県内10ヵ所で開催し〝平和・人権を守り、あらゆる差別をなくそう!働く者のための働き方改革をすすめ、すべての仲間と結集しよう!第89回秋田県メーデー〟をスローガンに掲げ、全県で約3,660人が集い、労働者の祭典を祝いました。
第89回秋田県中央メーデー オープニングアトラクション
にぎわい広場・なかいち広場(エリアなかいち)で開催しました「第89回秋田県中央メーデー」は、来賓や各級議員、構成組織の組合員と家族、一般市民など、およそ1,800名が参加しました。

オープニングアトラクションとして、大道芸人マッキー&ジロー今村によるアクロバティック&ジャグリングショーで幕を開けました。大道芸人マッキーは秋田が産んだストリートパフォーマーで、以前から秋田県中央メーデーに出演いただいております。また、ジロー今村は東京を拠点に全国各地を大道芸で回り、昨年陸前高田市に移住し、現在は肉体表現者として東北を盛り上げていただいております。当日もバラエティーに富んだ素晴らしいパフォーマンスで盛り上げていただきました。また、ショー終了後には子供たちとの皿回し体験が大変人気でした。


続いて、例年多くの皆さまから好評をいただいている超神ネイガーショーを開催し、ショーの中で子供たちとの触れ合いや、ショー終了後には握手会・写真撮影などを行い、多くの親子連れが来場し、賑わいを見せました。



なかいち広場では、カピバラの展示やジャンボウサギなどとのふれあい体験、ハリスホークの鷹匠体験など15種の生体が出展した移動動物園が初登場、また、連合秋田の構成組織を中心とした出店や東日本大震災の復興物品販売、福祉施設作業所製品の販売、似顔絵師「とらまる」によるスピード似顔絵のプレゼント、防災をテーマにした防災・減災ブースが人気でした。









第89回秋田県中央メーデー式典
式典は、連合秋田女性委員会・高桑幹事(情報労連)の司会で開会しました。

実行委員会を代表し、冒頭のあいさつで連合秋田・黒﨑会長は2018春季生活闘争の状況について触れ、「『底上げ・底支え』『格差是正』の実現に向けた賃金引き上げの継続とすべての労働者の立場に立った働き方の見直しを行う取り組みを継続している。秋田県内においても、要求組合数、要求額とも昨年を上回る取り組みを行い、妥結結果についても昨年同時期比を大きく上回る成果を上げている。」と述べ、続いて組織を取り巻く環境について触れ、「私たちは直面する課題に対して、すべての雇用労働者や社会全体の中で額に汗して一生懸命働いている人々の想いを代弁して取り組みたい。そのためには未組織労働者の組織化と集団的労使関係の構築が不可欠である。今月、労働組合の組織化を目指すためのステップとなる連合秋田の地域ユニオン『連合秋田ユニオン』が誕生した。ぜひ、その運動への理解とご協力を本日ご参加の皆さまにお願いを申し上げたい。」と挨拶し、最後に「全ての働く仲間の拠り所となる力強い労働運動の前進を期すために、共に立ち上がるとの決意を、本メーデーの総意として固め合おう!」と締めくくりました。

来賓を代表して、佐竹秋田県知事、鎌田秋田市副市長、佐野秋田県商工会議所副会頭からご祝辞、連合秋田議員懇談会を代表して石川副会長からご挨拶をいただきました。また当日は、来賓として秋田労働局や労働福祉事業団体などの代表、各級議員、高退連など多くの方々にご出席いただきました。

続いて、「性別や世代、産業や雇用形態などの違いを乗り越え、すべての働く仲間や生活者、労働組合、関係団体、NPO・NGOなどが連帯することの大切さを認識し、次の時代に引き継いでいこう。」とするメーデー宣言を採択し、最後に曽我実行副委員長(連合秋田会長代行)の閉会のあいさつ、連合秋田中央地域協議会・水木議長の団結ガンバロー三唱で式典を終了しました。


メーデー宣言
私たちは本日、第89回秋田県中央メーデーを開催した。
メーデーは、米国の労働者が1日8時間労働を求めてゼネストに起ち上がったことを起源としている。世界の働く仲間がこの日に集い働く者の権利を求め、団結と連帯を誓いあった。改めて、性別や世代、産業や雇用形態などの違いを乗り越え、すべての働く仲間や生活者、労働組合、関係団体、NPO・NGOなどが連帯することの大切さを認識し、次の時代に引き継いでいこう。
東日本大震災の発生から7年、熊本県を中心とした九州地震から2年が経過した。今なお多くの人たちが、不自由な生活を強いられている。また、被災地では子どもたちの心のケア、高齢者の孤立死、若年層を中心とした人口流出など、様々な課題が山積している。震災を風化させず、被災者に寄り添い、防災・減災の取り組みとあわせて、被災地の復興・創生に向けた継続的かつ幅広い運動を展開していく。
未だ長時間労働や後を絶たない過労死・過労自死、雇用形態や性別などの違いによる格差問題などが深刻化している。加えて、超少子高齢化・人口減少が急速に進み、地域の活力が損なわれるなど深刻な問題が顕在化している。春季生活闘争における「底上げ・底支え」「格差是正」の取り組みを県内全体に波及させるとともに、安心と信頼の社会保障制度の確立をめざしていく。真に働く者のための「働き方改革」を実現し、誰もが健やかで安心して働き続けられる社会を今こそ創ろう。
世界では、貧富の格差拡大に加え、保護主義の台頭や排他的ナショナリズムによる社会構造の分断など、各方面での緊張感が高まっている。世界の恒久平和に向けた運動を強化するとともに、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成のために、連合や政府、経営者団体、国際労働組合総連合(ITUC)などと連携し、すべての人が平和と人権を守り、豊かさを享受できる世界をめざしていく。
戦後世界を支えてきた自由や民主主義という規範が揺らぐ中、わが国においては、その根幹に関わるような出来事が続いている。この危機を乗り越え、健全な民主主義を取り戻すために、努力することを誓いあおう。
私たちはメーデーの起源を心に刻み、すべての仲間の連帯で、「ディーセント・ワーク」の実現に向けて、全力を挙げて取り組むことをここに宣言する。
2018年4月28日
第89回秋田県中央メーデー

働き方改革」「働くことを軸とする安心社会」の実現等を訴え、中央街区をパレード
式典終了後、組合員と家族により、組合旗を掲げて会場から東コース・西コースの二手に分かれ、中央街区を「長時間労働の是正」「同一労働・同一賃金」「底上げ・底支え」「格差是正」「東日本大震災復興支援」「働く者の処遇改善」「暮らせる最低賃金」「格差是正・均等待遇」「安心の社会保障」等を訴えながらパレードを行い、市民にアピールしました。






今年も盛況のうちに第89回秋田県中央メーデーを終了することができ、運営に協力いただきました企業・団体、構成組織、ご来賓各位ならびに参加された組合員、市民のみなさんに心から感謝申し上げます。
また、各地区で実施しました「連合・愛のカンパ」では、全県で総額203,166円のご協力をいただき、連合本部に送金いたしました。皆さまの温かいご支援・ご協力に重ねて感謝申し上げます。
県内各地に仲間が結集!各地区メーデー開催状況
鹿角市
- 4月28日(土)14:30 道の駅「あんとらあ」
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ、交流会 160名

大館市
- 4月28日(土)11:00 長木川河川緑地公園
- パレード、プラ、愛のカンパ 350名

北秋田市
- 5月1日(火)16:30 北秋田市民ふれあいプラザ
- 式典、パレード 110名

能代市
- 4月28日(土)9:00 能代市文化会館
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ 200名

男鹿市
- 4月28日(土)16:00 男鹿地連事務所
- 式典、愛のカンパ、交流会 30名

秋田市
- 4月28日(土)9:30 エリアなかいち
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ、アトラクション、模擬店、福祉コーナー 1,800名

由利本荘市
- 4月28日(土)10:00 本荘公園正面広場
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ 260名

大仙市
- 4月28日(土)10:00 大曲ヒカリオ
- 式典、パレード 150名

横手市
- 4月28日(土)9:30 本郷第一公園
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ 350名

湯沢市
- 4月28日(土)9:30 中央公園野外音楽堂
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ 250名

参加人数合計:3,660人
※プラ:プラカード・デコレーションコンクール