長時間労働の撲滅 ディーセントワークの実現
今こそ 底上げ、底支え、格差是正の実現を!
第88回秋田県メーデーは、4月29日(土)を中心に県内9ヵ所で開催(1ヵ所中止)し、〝長時間労働の撲滅 ディーセントワークの実現 今こそ 底上げ、底支え、格差是正の実現を!第88回秋田県メーデー〟をスローガンに掲げ、悪天候の中ではありましたが、全県で約3,300人が集い、労働者の祭典を祝いました。
第88回秋田県中央メーデー オープニングアトラクション
秋田市八橋陸上競技場で開催しました「第88回秋田県中央メーデー」は、来賓や各級議員、構成組織の組合員と家族、一般市民など、およそ1,600名が参加しました。
オープニングアトラクションとして競技場トラックでは、ストリートダンスアカデミー「ILL STUDIO(イルスタジオ)」のキッズたちによるダンスパフォーマンスで幕を開けました。ストリートダンスアカデミー「ILL STUDIO」は秋田市の他、仙北市や大仙市でもダンススクールを運営しており、秋田を代表するダンサーを数多く育成しています。子供たち総勢46名、9つのチームによる元気なパフォーマンスで盛り上げていただきました。
続いて、例年多くの皆さまから好評をいただいている超神ネイガーショーを開催し、ショーの中で子供達との触れ合いや、ショー終了後には握手会・写真撮影などを行い、多くの親子連れが来場し、賑わいを見せました。
室内走路では、連合秋田の構成組織を中心とした出店や東日本大震災の復興物品販売や、共同作業所製品の販売、似顔絵師「とらまる」によるスピード似顔絵のプレゼント、大道芸人マッキーのバルンアートや防災をテーマにした防災・減災ブースが人気でした。また、競技場正面入り口の外では献血車が待機し、多くの参加者にご協力いただきました。
第88回秋田県メーデー式典
式典は、連合秋田女性委員会・小林事務局長(電力総連)の司会で開会しました。
実行委員会を代表し、冒頭のあいさつで連合秋田・黒﨑会長は『2017春季生活闘争の取り組み』について触れ、「3年連続の月例賃金改善の流れを継続させるべく取り組みを強化している。一歩でも半歩でも前進ある決着に向け、連合秋田としても全力で支援して行く。」と述べ、続いて、『働き方改革』について触れ「長時間労働の是正については、『罰則付きの時間外労働の上限規制』が労働基準法に盛り込まれるなど、前進であり意義あるものとなった。働く者が将来へ希望を持て、明るい秋田県にすべく、私たちの力と行動で運動を展開し、社会的なうねりを巻き起こしていこう。」と力強く挨拶しました。
来賓を代表して、佐竹秋田県知事、穂積秋田市長、三浦秋田県商工会議所連合会会長からご祝辞、連合秋田議員懇談会を代表して長澤副会長からご挨拶をいただきました。また当日は、来賓として秋田労働局や労働福祉事業団体などの代表、各級議員、高退連など多くの方々にご出席いただきました。
続いて、長時間労働を是正する取り組みの強化に向けた特別決議、「志を同じくする全ての働く者や生活者、関係団体やNPO・NGOと一つとなり、『働くことを軸とする安心社会』の実現に向けて、連帯を強化し全力を挙げる。」とするメーデー宣言を採択し、最後に曽我実行副委員長(連合秋田会長代行)の閉会のあいさつ、連合秋田中央地域協議会・工藤議長の団結ガンバロー三唱で式典を終了しました。
式典後予定されていたパレードは雷雨のため中止としましたが、今年も盛況のうちに第88回秋田県中央メーデーを終了することができ、運営に協力いただきました企業・団体、構成組織、ご来賓各位ならびに参加された組合員、市民のみなさんに心から感謝申し上げます。
また、各地区で実施しました「連合・愛のカンパ」では、全県で総額179,483円のご協力をいただき、連合本部に送金いたしました。皆さまの温かいご支援・ご協力に重ねて感謝申し上げます。
メーデー宣言
本日、私たちは第88回秋田県中央メーデーを開催した。
尊い命を奪い甚大な被害をもたらした東日本大震災から6年、熊本県を中心とする九州地震から1年が経過した。今なお多くの方々が、避難生活を余儀なくされているなど不自由な生活を強いられている。
巨大災害の経験により、私たちは「人と人」とが支え合い、助け合わなければ生きていけないことを改めて学んだ。震災を絶対に風化させない、そして絆を深めた仲間とスクラムを組んで被災地を全力で支え続けていく。
世界に目を向けると、グローバル化の負の側面による格差や貧困の拡大と、保護主義の台頭や頻発するテロリズムなどが相まって、人々の不安は高まっている。国内においても、差別を助長する排他的な言動が横行するなど、社会の分断が進んでいる。今の政治に必要なのは、対立を煽るのではなく、持続可能で包摂的な社会に向けた責任ある言動、さらに丁寧な対話と発信である。
連合がこれまで取り組んできた長時間労働の是正や同一労働同一賃金の法制化は、「働き方改革実現会議」のもとで「実行計画」として、意義ある一里塚を刻んだ。「実行計画」の着実な進展に向け、これからも不断の努力を重ねるとともに、その実効性を確保するための集団的労使関係をあらゆる職場に構築していかなければならない。
2017春季生活闘争は、全ての働く者の賃金の「底上げ・底支え」「格差是正」を通じ、経済の自律的成長を促す取り組みである。大手追従・準拠の構造改革に挑み、その取り組みも前進している。賃上げの継続にこだわり、4年連続で賃上げが実現している。
政策制度の実現を通じた雇用の安定と質の向上、社会的セーフティネットの拡大・強化による子育て、医療、介護など将来不安の解消にも全力で取り組む。
「メーデー」は労働者の国際連帯の日である。そして8時間労働制の原点の日でもある。私たちは国際労働組合総連合(ITUC)と連携し、戦争や紛争、テロはもちろん、格差や貧困、環境破壊や人権侵害を撲滅し、さらに世界中でディーセントワークが確立できるよう、真摯に取り組む。
「メーデー」は、私たち労働者にとって「特別な日」だ。志を同じくする全ての働く者や生活者、関係団体やNPO・NGOと一つとなり、「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けて、連帯を強化し全力を挙げることを、ここに宣言する。
2017年4月29日
第88回秋田県中央メーデー
長時間労働是正の取り組み 街頭アンケート
各地区メーデーにおいて、クラシノソコアゲ応援団!RENGOキャンペーン【社会への運動】×【職場での運動】長時間労働是正の取り組みとして、全県のメーデー会場で街頭アンケートを実施しました。
- 「1日8時間、週40時間を越えて働くこと」はありますか?
- 「36協定」をご存知ですか?
- 「勤務間インターバル規制」をご存知ですか?
- 「年次有給休暇」は取りたいときに取れますか?
の4つの設問に対し、回答欄に赤丸シールを貼ってもらい、長時間労働是正について周知を行いました。会場では全県で総勢834名ものメーデー参加者の皆さんにご協力をいただきました。
各地区メーデー開催状況
鹿角市
- 4月29日(土)13:30 道の駅「あんとらあ」
- 式典、プラ、愛のカンパ、アンケート、交流会 180名
大館市
- 4月29日(土)11:00 大館労働福祉会館
- 式典、愛のカンパ、アンケート 360名
北秋田市
- 5月1日(月)16:00 北秋田市民ふれあいプラザ
- 式典、パレード、アンケート 100名
能代市
- 雷雨のため中止
男鹿市
- 4月29日(土)16:00 男鹿地連事務所
- 式典、アンケート、交流会 30名
秋田市
- 4月29日(土)9:30 秋田市八橋陸上競技場
- 式典、アトラクション、模擬店、福祉コーナー、愛のカンパ、アンケート 1,600名
由利本荘市
- 4月29日(土)10:00 本荘公園正面広場
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ、アンケート 284名
大仙市
- 4月29日(土)10:00 桂近隣公園
- 式典、愛のカンパ、アンケート 155名
横手市
- 4月29日(土)9:30 本郷第一公園
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ、アンケート 340名
湯沢市
- 4月29日(土)9:30 中央公園野外音楽堂
- 式典、パレード、プラ、愛のカンパ、アンケート 210名
参加人数合計:3,269人