連合秋田第22回定期大会

 10月26日(木)、イヤタカにおいて約140名が出席し、連合秋田第22回定期大会を開催した。新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、時間短縮としたうえで、「社会を新たなステージへ、ともに歩もう、ともに変えよう~仲間の輪を広げ 安心社会をめざす~」をスローガンに、向こう2年間の運動方針などを確認しました。司会の伊藤副会長(基幹労連)のあいさつで開会し、大会議長団に一戸代議員(JP労組)、佐藤代議員(電機連合)を選出し、大会を進行していただきました。

議長団【右:一戸代議員(JP労組)左:佐藤代議員(電機連合)】

 執行部を代表し才村会長の挨拶では、7月と9月における県内の大雨被害で被災された方々へお見舞いを述べとともに連合秋田の対応状況を報告した。また、連合秋田の運動に対するご理解とご協力に感謝を述べ、「本定期大会は、向こう2年間を展望した『第18期』の運動方針を審議いただきたい」としたうえで、次の四点について述べました。
 1つは、「運動方針に込めた思い」について、第18期運動方針のベースは、4年前の結成30周年を機に策定した『連合ビジョン』であり、「働くことを軸とする安心社会」の実現を目指して、「運動を再構築しよう」というものについて触れ、「運動を再構築しなくてはならないということは、それだけ現状に危機感をもっているということ。コロナ禍・価格高騰・円安で厳しい状況が続いており、人口減少・少子化は改善の兆しもない。加えて、ロシアのウクライナ侵攻の泥沼化と中東の戦争が勃発し、戦禍の拡大や核兵器の使用が危惧される。連合の登録人員は700万人を割り込んでいることやジェンダー平等・多様性推進の取組みも道半ばである。運動方針には、きびしい状況の中でも、課題を克服し、運動を前進させるために、『連合結成の原点』に立ち返って、使命と役割を果たしていく強い思いを込めている。不条理に立ち向かい、寛容な社会に変えていくために、すべての働く仲間と連帯し、運動を展開していく。」との決意を述べました。2つは「春季生活闘争」について、2023春闘結果では構成組織の奮闘に敬意を表したうえで、「企業の99%が中小といわれる秋田では、賃上げを継続し、全体に波及させていくためには、価格転嫁が大きな課題となる。引き続き、賃上げの流れを継続するために社会的な機運づくりは重要である。組合員の処遇改善はもとより、すべての働く人たちの期待に応えるため、2024春季生活闘争方針を確立していく。」と述べました。3つは組織拡大について、アメリカでの労働組合による賃金押上げ実績について触れたのちに、「人口減少や若者の県外流出など、秋田の課題を克服するためには賃金水準の向上が最優先課題との認識で、県とも大きなベクトルを合わせ、要請活動など様々な場面で労働組合の役割を果たす、という決意を申し上げている。組織拡大は、困難な取り組みだが、労働組合の存在意義をかけ、最重要課題として挑戦していく。」と全体への確認をお願いしました。4つは政治闘争について、連合としてのスタンスや現状の政治動向を触れ、「課題となっている投票率の低下に歯止めをかけるためにも、組織の求心力を高め、労働組合としての政治啓発活動を徹底・強化していく」と述べました。最後に、「第18期の運動方針には、連合結成以来のDNAが脈々と受け継がれている。『基本は見失わず』、『変化は見逃さず』、確実に運動を前進させるために取り組んでいく。組合員みなさんの『知恵と力』を最大限結集していただくことをお願いする。」と締めくくりました。

連合秋田:才村会長 あいさつ

  本大会は時間短縮を踏まえ、来賓についてはコロナ前よりも縮小した声掛けかつ、代表者の出席が叶わない場合は祝電・メッセージを依頼することとし、この度社民党秋田県連合石川代表よりご挨拶をいただくとともに、連合芳野会長からのビデオメッセージ他、多数の祝電・メッセージを頂戴しました。

社民党秋田県連合:石川代表 あいさつ

  以降、活動報告や各種報告・財政報告に続き、議事では「2024~2025年度運動方針」「連合秋田規約ならびに連合秋田資産管理・会計処理規則の一部改正」「2023年度決算剰余金の処分」「2024年度予算」「役員の選出」「退任役員表彰」を全ての議事が満場一致で承認されました。
 新たに確認された「2024~2025年度運動方針」では、連合運動を再構築し実践するための基盤を強化するべく、3期6年の取り組みで4つの改革パッケージ(①運動領域と重点化、②組織体制・運営、③人財の確保と育成、④財政)を方針に掲げ取り組みを展開し、第18期は改革パッケージの最終期となります。前半の1年では「働く仲間一人ひとりをまもる」「働く仲間・地域社会をつなぐ」「社会・経済の新たな活力を創り出す」ための運動の再構築を仕上げ、後半の1年では検証と必要な改善をはかっていくこととしました。代議員からは、議案に賛成の立場から、「2024春季生活闘争における連合秋田の強いリーダーシップと構成組織の結束」を期待する意見をいただき、連合として2024春季生活闘争の基本構想が発表されていますが、構成組織や地域のみなさんの意見を反映させながら、連合秋田としての方針策定・取り組みの展開につなげてまいりたい、旨を回答したうえで確認されました。また、「役員の選出」では新役員として才村会長(再任)をはじめ、計42名が選出されました。

意見を述べる代議員
大会の様子

 最後に、「連帯の力で社会の不条理に立ち向かい、弱い立場にある人々とともに闘う決意を共有し、社会を変革し危機を克服しなければならない。すべての働く仲間にとって「必ずそばにいる存在」として、組織全体で思いを一つにし、労働組合の社会的価値を広く訴えながら、力強く運動を進めていく!」とする大会宣言を採択した後、才村会長のガンバロー三唱で大会を締めくくりました。

才村会長によるガンバロー三唱
PAGE
TOP