連合秋田第19回定期大会

10月24日(木)、秋田ビューホテルにおいて約180名が出席し、連合秋田第19回定期大会を開催しました。「私たちが未来を変える~安心社会に向けて~」をスローガンに掲げ、向こう2年間の運動方針などを確認しました。

連合秋田結成30周年記念写真撮影

司会の澤田副会長(運輸労連)のあいさつで開会し、大会議長団に畠山代議員(UAゼンセン)、山内代議員(運輸労連)を選出し、大会を進行していただきました。

大会議長団(左:山内代議員/右:畠山代議員)
連合秋田・黒﨑会長挨拶

執行部を代表し黒﨑会長の挨拶では、10月12日に発生した台風19号の被災者に対しお悔やみとお見舞いを述べるとともに、連合本部の対応状況について報告を行い、各組織としての危機管理と一人ひとりの防災・減災意識の醸成、事前の準備の必要性を提起しました。また、連合秋田の運動に対するご理解とご協力に感謝を述べたうえで、定期大会の位置づけ・任務について触れ、「本定期大会は、この2年間の取り組みの検証と連合30年の歩みを振り返り、『過去があって未来がある。未来のために過去がある』ことを認識し、連合運動の再構築に向けた次のステップを踏み出す『2020~2021年度の運動方針』を決定するという重要な位置づけと役割を持つものである。運動方針の具現化に向け、全体での気合い合わせをお願いしたい。」と述べました。

また、4月に施行された第19回統一地方選挙と7月の第25回参議院議員選挙については、それぞれの選挙の対応や結果に触れ、「今、世界に類例のない速さで進行する『超少子高齢化・人口減少社会』に突入している日本において、“持続可能で包摂的な社会”を創造し次代へ繋いでいくことは、政治の役割・責任であり、今を生きる私たち一人ひとりの責務でもある。私たちも政党に求めるだけではなく、地域のステークホルダーとして、政治が身近であること、投票が主権者である私たちの権利であることを、組合員と家族、そして地域社会に伝えるとともに、政策・政治に関する議論を深める努力を重ね、働く者・生活者のための政策実現に向けて政治活動を推進していこうではありませんか。」と訴えました。

続いて、結成30周年を迎えた連合・連合秋田の今後の運動の方向感について触れ、「本年12月4日、連合秋田は結成30周年を迎える。結成から30年の時が流れ、世界も日本も秋田県も大きく様変わりし、いま私たちは歴史的な岐路に立っている。その中で連合は、労働組合は何ができるのか。従来の枠組みや価値観だけで考えるのではなく、自らの知恵と行動が求められている。加えて、構成組織、福祉事業団体等の関係組織だけではなく、県、労働局、経営者団体等も含め、志を同じくする多くの人々との理解と共感を得る努力を通じて、社会に広がりをもった運動で困難を乗り越えていくことが、私たちに課せられた責務である。これからの労働運動の推進、すべての働く者の幸せのために、何を変え、何を守るべきか。自らの足元を確かめながら着実に前に進むためにも、折に触れ連合結成の原点に立ち返ることが必要である。」と述べ、最後に、「これまでの歴史と運動の襷の重みを受け止めながら、環境変化や様々な困難を抱えながら働く仲間に寄り添い、誰一人取り残されることのない、包摂的な社会・職場の実現に向け、『連合ビジョン』に込められた新たな運動スタイルの推進と大会スローガン“私たちが未来を変える~安心社会に向けて~”を心に、構成組織の皆さんとの連携、意思疎通を深め、果敢に挑戦して参りたい。」と締めくくりました。

各構成組織からの代議員

来賓として、秋田県・堀井副知事、労働行政を代表し秋田労働局・米沢総務部長、経済団体を代表し秋田商工会議所・佐野副会頭、第25回参議院議員選挙にて当選をした寺田参議院議員、国民民主党秋田県連、立憲民主党秋田県連合、社民党秋田県連合、労福事業団体、関係団体の代表からそれぞれご挨拶をいただきました。

来賓挨拶(寺田静参議院議員)
2020~2021年度運動方針提案
活動報告および財政報告

そして、活動報告や各種報告・財政報告に続き、議事では「2020~2021年度運動方針」「連合秋田『1000万連合』実現プラン2019-2020」「2019年度決算剰余金の処分」「2020年度予算」「役員の選出」「退任役員表彰」の全ての議事が満場一致で承認されました。「連合・愛のカンパ贈呈式」では、連合秋田から地域助成の申請を行い支援が決定した、特定非営利活動法人 秋田たすけあいネットあゆむ・保坂理事長に対し、黒﨑会長より目録の贈呈を行いました。 新たに確認された「2020~2021年度運動方針」では、今後2年の運動の基軸として、「連合ビジョン『働くことを軸とする安心社会-まもる・つなぐ・創り出す-』の実現に向けた運動」として、「7つの運動領域のうち、3つを重点分野、4つを推進分野として運動を再構築し、重点分野に今期より5年間の運動資源を集中させる」ことを掲げています。3つの重点分野では、「すべての働く仲間をまもり、つなぐための集団的労使関係の追求と、社会に広がりのある運動の推進」「安心社会とディーセント・ワークをまもり、創り出す運動の推進」、「男女平等をはじめとして、一人ひとりが尊重された「真の多様性」が根付く職場・社会の実現」、4つの推進分野では、「社会連帯を通じた平和・人権、社会貢献への取り組みと次世代への継承」「健全な議会制民主主義と政策実現に向けた政治活動の推進」「ディーセント・ワークの実現に向けた国際労働運動の推進」「連合と関係する組織と相乗効果を発揮し得る人材育成と労働教育の推進」をベースに運動を展開していくことが確認されました。「役員の選出」では新役員として黒﨑会長(再任)をはじめ、計42名が選出されました。

連合・愛のカンパ贈呈式(右:秋田たすけあいネットあゆむ・保坂理事長)
役員の選出
退任役員の表彰

また、「連合秋田結成30周年記念」の取り組みとして、30周年記念写真の撮影を大会構成員全員で実施しました。

会場の様子

最後に、「大会スローガンである、『私たちが未来を変える』の決意のもと、すべての働く仲間をまもり・つなぐための集団的労使関係の追求、政策の実現と労働条件の改善、真の多様性が根付く職場・社会の実現など、安心社会に向けて広がりのある運動をつくりあげていこう。」とする大会宣言を採択した後、黒﨑会長のガンバロー三唱で大会を締めくくりました。

ガンバロー三唱
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