連合秋田新春賀詞交換会

連合秋田・連合秋田中央地域協議会は1月9日(火)、構成組織・地域協議会役員を中心に約450名が参集し、秋田ビューホテルで「2018年新春賀詞交換会」を開催した。

秋田県、秋田市など各行政機関等々の代表者や、経営者団体、政党関係、連合秋田議員懇談会、友好団体の代表者、OB、労働福祉団体等各界から多数の来賓出席をいただき、華やかな雰囲気の中での新春賀詞交換会となった。

中央地協・福田事務局長の司会で開会し、主催者を代表して連合秋田・黒﨑会長は、県内の経済状況と日本社会を取り巻く環境に触れた後、「人口減少の対応については公労使が共通する喫緊の課題である。この間連合秋田としても、働く者の立場で秋田の発展のための一翼を担うべく、秋田県・経済団体・秋田労働局等に政策制度要求を行う他、秋田県や秋田労働局の各種会議等に参画し、労働者の立場での意見提起を行ってきた。秋田県が抱える課題に公労使が真正面から向き合い、その課題にそれぞれの立場での活動を通じてどのように取り組んでいくかが、改めて大きく問われている。」と述べ、「“働き方改革”がようやく社会全体で課題として認識されつつあるが、『働き方』は産業・企業・職場によって様々である。単に時間外労働を削減すれば、有給休暇の取得を推奨すれば生産性が向上するものではない。職場に健全な労使関係があってはじめて、企業と労働者の双方が納得できる『働き方』が可能となる。そして健全な労使関係に基づいた取り組みが、労働者・企業・秋田県を豊かにしていくという労使機能の重要性を『働き方』の見直しを通じて改めて地域社会に発信していきたい。」と決意の一端を述べた。また、2019年12月に迎える結成30年については、「今まさに『職場や地域で頼りとなる存在』としての労働組合、連合運動の真価が問われている。連合に集う組合員だけではなく、むしろその他の雇用労働者や社会全体の中で額に汗して一生懸命働いている人々の想いを代弁し、その人たちの事を考えて政策を実現していく、支え合い助け合いの運動を展開していく、そういう存在でなければならないと考えている。この1年を、運動の原点を再確認しながら、次代の連合運動に向けて新たな一歩を踏み出すための足元を固める期間と捉え、『働くことを軸とする安心社会の実現』に向けて、引き続き『組織力』・『発信力』・『政策力』に一層の磨きをかけ、職場・地域で共感の得られる運動を更に強化していく決意である。」と力強く挨拶した。

写真:黒﨑会長

来賓を代表して、佐竹秋田県知事、穂積秋田市長、三浦秋田県商工会議所連合会会長の3名よりご挨拶をいただいた。

【佐竹秋田県知事】
「昨年は連合秋田の要望により公労使会議を設立し、公労使による秋田県内の働き方に関する協議をする場を作ることができた。今年は県内の中小企業等が生産性を高め、賃金を上げることに大きな力を注ぎながら行政を進める年だと考えている。現在、働き方改革を含め『働く』ということについて非常に注目が集まっている。今後も連合が様々な面から力を発揮し、社会に影響力を与え、地域の産業・経済や働く人の生活の安定・向上に向けて取り組んでもらうことを期待する。行政も一緒になって取り組み、汗をかいていきたい。」

写真:佐竹秋田県知事

【穂積秋田市長】
「秋田市では現在、産業の振興や雇用の創出に力を注いでいるが、特に働き方改革や雇用の創出・安定については、35歳未満の非正規雇用者から正社員に採用の転換をした企業に助成を行っている。平成28年4月から500名以上の転換が行われ、給料も約2割のアップとなっているという結果が出ている。今年は生活保護を受けている方・生活に困っている方に対しても、将来に希望を持てるような奨学金制度も作っていきたいと考えている。今後も連合秋田・中央地協の提言をいただきながら、市政を進めて参りたい。」

写真:穂積秋田市長

【三浦秋田県商工会議所連合会会長】
「昨年、秋田県は残念ながら人口が100万人を切ってしまった。我々は中小企業の経営者として何をすべきか、自分たちができることから始めようという決意で新年を迎えた。我々ができることは、自らの企業を魅力ある企業にすること、私たちがこの企業で働きたい、自分の夢が実現できる企業だと思って選んでいただける企業にすることが大事だと認識している。そのためには連合秋田に集う労働組合の組合員の皆さんの力と知恵がなければ成し遂げられない。今年は全力を挙げて働く者・経営する者の夢に向かって一歩一歩進むべき年にし、労使共に知恵を出し、汗を流しながら、自分たちの企業を作り上げていく1年としたい。」

写真:三浦秋田県商工会議所連合会会長

その後、連合秋田・黒﨑会長、中央地協・水木議長と各界代表者による祝い樽の鏡開き、水木議長の乾杯の発声、参加者による歓談、毎年恒例の各構成組織・労福事業団体よりご協力をいただいたお楽しみ抽選会で一喜一憂しながら、最後は連合秋田・曽我会長代行による三本締めを行い散会となった。

写真:祝い樽の鏡開き

また、会場内および抽選会時に実施した「連合・愛のカンパ」は、参加者の皆さまより124,829円のご協力をいただき、今後連合本部へ送金いたします。皆さまのご協力に感謝申し上げます。

写真:水木議長の乾杯の発声
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