連合秋田第23回臨時大会

6月4日(火)、(財)秋田県労働会館(フォーラムアキタ)において約130人が出席し、連合秋田第23回臨時大会を開催しました。司会の加藤副会長(電力総連)のあいさつで開会し、議長団に加藤代議員(自治労)、菅原代議員(基幹労連)を選出し、臨時大会を進行しました。

議長団(右: 加藤代議員(自治労)、左:菅原代議員(基幹労連))

 執行部を代表し才村会長の挨拶では、冒頭、県内各地で実施した第95回秋田県メーデーの取り組み対する感謝を述べるとともに、中東での戦争や能登半島地震の発生など国内外における情勢の変化、そして、「政治とカネ」に関する政治の動向について触れたうえで、「本臨時大会は、私が一身上の都合により会長を退任するなど、役員の退任に伴い、連合秋田の新会長をはじめとする新体制を決定していただく。国内外の情勢が目まぐるしく変化する中でも、課題を克服し、運動を前進させるために、労働組合としての『使命と役割』を果たしていくことを、あらためて全体で確認していただきたい。」「2024春季生活闘争について、本部の中間まとめでは1991年以来の5%台の賃上げとなったことをふまえ『ステージ転換に向けた大きな一歩』と評価し、秋田においても地場中小の奮闘により、高い水準での妥結となっている。今闘争の役割は、『物価上昇を上回る賃上げで、生活を改善する』、『物価も賃金も上がる、好循環な経済にステージを転換させる』ことにある。そのための世論形成に向けて、徹底してアクションを起こし、『大きなうねり』となり、成果につながった。 一方、組織人員の減少に歯止めがかからない中、すべての働く仲間と連帯していくためにも『組織拡大』が極めて重要。また、『組織率の向上』は賃上げや労働条件の向上のみならず、秋田の賃金水準と同様、もう1つの深刻な課題となっている、女性や若者への『寛容性』を高めるためにも必要不可欠。労働運動のバックボーンは、組合員一人ひとりの『知恵と力』。すべての働く仲間の命・生活・雇用を守るために、連合秋田の運動を力強くリードする新たな役員体制を満場一致で確立していただくことを心からお願い申し上げる。」と締めくくりました。

才村会長の挨拶

 議事では「役員の改選」「退任役員の表彰」の予定されていた全ての議案が承認された。新役員の選出では、澤田役員推せん委員長から経過と答申がなされ、選挙管理委員長から役員立候補者の報告の後、役員の改選が満場一致で承認され、小川新会長を選出しました。

 小川新会長は、才村前会長のこれまでの尽力に対して感謝の意を伝えた後、「2024春季生活闘争においてはかつてない妥結水準で推移している。この流れを継続し、公共サービスや地場中小企業にも波及させていく必要がある。目指すのは、働きの価値に見合った賃金を勝ち取ること、存在する様々な格差、労働分配率の低下による企業と地域間、正規・非正規の雇用形態間、男女間といういわゆる日本の三大格差と呼ばれるものを是正すること。社会全体の賃上げ機運が高まっている今こそ、月例賃金の持続的な改善に向けて取り組んでいくことが極めて重要。引き続きの結集をお願いしたい。」「労働組合の存在意義を社会的にアピールするとともに、集団的労使関係の輪を広げる取り組みを強化していく必要がある。一方、若者や女性がいきいきと活躍できる組合活動でなければ組織としての将来性が先細になると思っている。ジェンダー平等と多様性を大切にしつつ、つながりを強化していくことが今連合に求められている。寄付講座の取り組みを推進するなど、あらゆる機会を通じた組織拡大の取り組みを進めていこう。」「来る総選挙や来年の参議院選挙における連合推薦候補予定者の支持拡大に全力を挙げる。また、地方政治や自治体における政策実現の重要性を認識し、候補予定者の発掘に努めるとともに連合秋田議員懇談会のバージョンアップについても議論を加速していく必要がある。政権を担える新しい政治勢力の形成に協力し、政権交代を可能とする健全な議会制民主主義を実現するという根本に立ち返り、すべての働く者、生活者のための政治を積極的に推進し、目標の実現に取り組んで参りたい。」「コロナ禍によるオンラインの進展により運動の参画機会が増した一方で、組合員との距離が広がったという声もある。職場の苦しい状況を変えられるのは労働組合しかない。活動の源泉は組合員の声。職場や地域で存在感を発揮する組織であり続けるため、その先頭に立って全力を尽くしてまいりたい。ともに頑張ろう!」と力強く決意を述べました。

最後に、小川新会長の団結ガンバロー三唱で大会を締めくくった。

小川新会長による団結ガンバロー三唱
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