5月9日(木)フォーラムアキタにおいて、構成組織、地協・地連役員の組織拡大担当者を中心に約40名が出席し、組織拡大研修会を開催しました。
主催者を代表し、連合秋田・才村会長は、「2024春季生活闘争では昨年を上回る高い水準で推移しており、地場中小の奮闘の成果と感じている。生活改善・人口減少・若者の県外流出など秋田の課題を克服していくためには、賃上げの流れを継続し、全体に波及させていく必要がある。賃上げの状況については、労働組合のあり・なしで大きな差が出ている。昨年からの賃上げの状況を踏まえ、世の中からは労働組合の必要性を再認識されている。労働運動が改めて脚光を浴びている今だからこそ、組織拡大の最大のチャンスである。連合秋田の最重要課題である組織拡大に向けて、本研修会を有意義なものとしていただきたい。」と挨拶しました。
続いて、連合秋田組織局長・加藤副会長(電力総連)は、「各組織において、組織人員の減少に危機感をもち組織拡大を最重要課題として掲げられていると思われる。その中で、オルガナイザーの知識・スキルを有している役員が不足していることや活動に専念できる状況に至っていないこと、ターゲットの会社側との信頼関係の構築が進まないなど、課題があると思う。労働組合は、自然発生的に出来るものではなく、組合づくりを指導するオルガナイザーがいてできるものだが、今日の雇用形態や個人意識の多様化、社会情勢の変化のスピードに、組織が追い付いておらず組織拡大の必要性は認識しつつも対応できていない状況ではないか。今回の研修を通じて組織化を少しでも前に進めていただければと思う。」と挨拶しました。
研修会では始めに、2023年10月より就任された連合東北ブロックオルガナイザーの今野衛氏より「東北ブロックオルガナイザーの配置について」と題し、配置となった位置付けや、自分自身が労働組合を作ったときの詳しい経験談の講演をいただきました。
続いて、連合岩手オルガナイザーの村上貴亮氏より「連合岩手オルガナイザーの取り組み」と題し、企業オルグや組織化した労働組合に関する現状と課題や自身の成功・失敗体験を交えた経験談、オルグ訪問時の注意点、オルグの実施管理方法、また、連合岩手組織局の運営状況、労働相談の受付状況について、講演をいただきました。実際の現場でオルグされているからこその生々しくユーモアを交えた体験談をお話しいただき、今後の組織拡大に参考となる講演となりました。