１月２８日（木）、イヤタカにおいて、各構成組織ならびに地協・地連の代表者約５０名が参加し、２０２１春季生活闘争キックオフ集会を開催しました。当日は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、規模縮小や時間短縮、オンラインの活用など感染防止対策を徹底したうえでの開催としました。
集会は司会の連合秋田労働局長・近藤副会長（基幹労連）の進行により開会しました。
主催者を代表して連合秋田・才村会長は、新型コロナウイルス感染拡大に対応するべく奮闘している医療従事者ならびに日常の生活を支えるために職場で尽力している方々への敬意を述べるとともに、年明けからの記録的な大雪によって引き起こされた甚大な被害へのお見舞いを述べた後、コロナ不安がもたらした社会の変化に触れ、「様々な報道や機関紙などから、コロナ関連の解雇や大幅な収入減となっている労働者は相当数存在していると推計され、『コロナで日本社会に顕在化していた様々な格差が加速化された』という指摘がされており、数字に表れない人たちのことも意識して『セーフティネット』を構築する必要があると訴えられている。そのような状況の中、連合秋田としては、労福協や東北労働金庫、こくみん共済coopなど労働者福祉団体とも連携し、雇用や生活を守るために引き続き最大限の努力をしていく。」と、コロナ禍でのセーフティネット強化の重要性について述べました。続いて、２０２１春季生活闘争の基本的な認識について、「新型コロナウイルス感染拡大の影響で賃上げに対する連合側と経営側とのスタンスが現時点で異なっており、厳しい交渉が想定されるが、このままでは『日本は沈んでしまう』『秋田は沈んでしまう』という危機感を持ちながら闘いを進めていかなければならない。今春季生活闘争は、『アフターコロナ』を見据え、『寛容な社会』に変えるための闘いである。」と述べ、最後に「時期を同じくして政治闘争もあり、極めて厳しい闘いとなるが、本日のキックオフ集会を契機に連合秋田として全力で闘いに挑むことを確認したい。」と力強く挨拶しました。
講演として、連合労働条件局・大久保局長よりオンラインにて、「２０２１春季生活闘争のポイント」として、至近の情勢認識から春季生活闘争の意義と目的、２０２１春季生活闘争方針の具体的な要求内容や闘争体制、働き方改革関連法や同一労働同一賃金等の法整備などについて説明をいただき、「新型コロナウイルスの感染が足元で大きく拡大し、予断を許さない状況が続いている。こうした中迎える２０２１春季生活闘争は、日本の抱える構造課題に加え、コロナ禍で明らかとなった社会の脆弱性を克服し、将来に希望の持てる持続可能な社会の実現を目指していかなければならない。引き続き、賃上げの流れを継続する中で、分配構造の転換につながり得る賃上げに取り組み、格差を是正し、すべての働く者の処遇を『働きの価値に見合った水準』に引き上げ、その結果を社会に広げていく必要がある。今次闘争における一つひとつの交渉が、自らの、そして我が国の課題解決につながる、その思いを持ってともに闘おう。」と講演をいただきました。
続いて、連合秋田・藤井事務局長より、「２０２１春季生活闘争方針」について、連合秋田として引き続き月例賃金の引き上げにこだわった闘争を展開し、「大手追従・大手準拠などの構造を転換する運動」「サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正分配」の実現に向けて、コロナ禍というこれまで経験したことのない未曽有の状況の下、単組・構成組織・連合秋田は一致団結し、『誰もが希望を持てる社会を実現！安心・安全に働ける環境整備と「底上げ」「底支え」「格差是正」で』をスローガンに掲げ、すべての働く者・県民の生活改善に向けて全力で取り組んでいくとする提案を行いました。具体的な地場・中小を含めた賃金引き上げ目安を示すとともに、取り組みとして、「春季生活闘争共闘会議」の立ち上げによる確実な情報共有と闘争体制の確立、すべての働く者の雇用の確保と賃金の「底上げ」「底支え」「格差是正」の実現に向けた県・労働局・経済団体への「春闘要請」の実施、「笑顔と元気のプラットフォーム」の取り組みを通じた「地域活性化フォーラム」開催の模索、「連合秋田組織拡大プラン２０３０」「毎月０５日は連合の日」と連動した組織拡大の推進等の提案を行いました。
次に、労福事業団体からの連帯のメッセージとして、東北労働金庫秋田県本部ならびにこくみん共済coop秋田推進本部より各団体の取り組み紹介と併せ、２０２１春季生活闘争をともに闘うための連帯のメッセージをいただきました。
最後に、連合秋田・曽我会長代行による団結ガンバローで集会を締めくくりました。
